
浮気を終わりにしたいけども、別れが辛くてなかなか終わりにできないという方はたくさんいらっしゃいます。
例え浮気が悪いことと分かっていても、好きな相手との別れは誰にとっても辛いですよね。
さらに浮気という事情のために辛い気持ちを誰にも吐き出せず、1人でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事ではお悩みの皆様へ向けて浮気相手との別れを辛いと感じる原因や、辛い別れを乗り越える心の持ち方について解説していきます。
浮気相手との別れが辛い理由
浮気相手との別れが通常のカップルの別れよりも辛いと感じる理由は大きく分けて下記の3つ考えられます。
- お互いに好き同士であるのに別れなくてはいけないから
- 浮気であるがために試練を乗り越え2人の絆が強くなっているから
- 人に相談できないから
一つ一つご紹介していきます。
お互い好きなのに別れなくてはならないから
浮気をしていると今がどれだけ幸せだと感じても、少なからず後ろめたい気持ちはありますよね。
そして時がくると「いつまでもこんな関係をつづけていてはいけない」「もうこんな関係を終わらせなければ」そう思うようになります。
自ら浮気の関係に終止符を打つ場合、まだお互い好きという感情が残っていると冷え切った状態での別れよりも辛いですよね。
好き同士であっても、家族のことや恋人のことを考えると別れなければいけない。
いくら浮気だからといっても好きな気持ちを終わらせることは誰にとっても辛い気持ちになって当然でしょう。
たとえば、誰もが経験したことがある片思い。
その恋が実らずに涙を流し、好きな気持ちを押し堪え諦めた経験はありませんか?
感情の話だけをすれば、その感覚と同じような気持ちなのです。
試練を乗り越えた関係だから
浮気の関係は普通の恋愛とは違い、普通の恋愛以上に制限が多いものです。
その制限を上手くこなすことで、一体感や試練を乗り越えているという充実感を感じます。
そのため、より一層相手のことを好きになってしまう傾向があるのです。
罪悪感を共に共有し、制限された時間のみを相手に費やすことで、初めは好きという感情だけだったものが、好きという感情を通り越し特別な感情を抱いてしまうので、別れるときはとても辛いのです。
そして、浮気は必ずしも結ばれるというわけではありません。
簡単に家庭を捨て、浮気相手と結婚することはほとんどないケースです。
既婚者は浮気相手と別れてしまっても、家庭という心の拠り所がありますので、浮気で辛い思いをするのは相手のいない「独身側」なのです。
つまりどちらのほうが辛いのかと比べてみると、圧倒的に既婚者よりも不利な状況であるので辛さが倍増してしまいます。
人に言えない関係だから
普通の純粋な恋愛をすると失恋したときに友人などに話してスッキリすることはありますが、浮気となるとそう簡単に人に相談できることではありません。
実際のところ浮気をしている人の多くは、浮気をしていること自体誰にも話していないし話すことが出来ないと思うのです。
浮気というものは社会に反する行為であるため、どれだけ親しい友人に対してもその友人関係を崩してしまうことを考えると話すことができないのです。
そうなってしまうと浮気をしている時の辛い気持ちはもちろん、別れたあとの辛い気持ちも誰にも共有することができず、すべて一人で抱え込まなければならないのです。
失恋したあとに慰めてくれる人がいないことはとてもとても辛いことだと思います。
浮気相手との辛い別れを乗り越えるコツ

そんな辛い浮気相手との別れを乗り越えるコツは下記の9つです。
- まずは「辛い」「悲しい」気持ちを許し受け入れる
- 同じ問題を抱えた人を通じて、共感したり自分を客観視してみる
- 自分の人生を見つめ直してみる
- 新しい出会いを見つける
- 思い出の物を捨てる
- 浮気のデメリットを考える
- 浮気の最悪の結果を想像する
- 自分の辛い気持ちはきちんと相手に伝えるのもあり
- 最終手段は環境を変えてしまうこと
それぞれご紹介します。
まずは「辛い」「悲しい」気持ちを許し受け入れる
まず始めに、浮気相手と別れることが辛いと感じている方にお伝えしたい点です。
浮気をしていると罪悪感があるため「辛い」「悲しい」という感情に無理やり蓋をしようとする方もいらっしゃるかと思います。
また別れを選ぶためにも苦しい感情を無視して、無理やり前を向いていこうとする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし大前提として人の気持ちの感じ方に間違いも正しいもないということは知っておいて頂きたいと思います。
浮気という行為の是非はどうあれ、あなたが浮気相手と別れることを「辛い」「悲しい」と感じていることは誰にも口出しされる筋合いはありません。
あなたと浮気相手との恋愛は世の中がどう思おうと、確実にあなたの心の糧となり日々生きる原動力となっていたことは確かなのではないでしょうか。
そんな日々を気持ちに嘘をついて完全否定する必要はありません。
まずは事情はどうであれ相手との別れを辛いと感じていることを、自分自身が認めてあげましょう。
同じ問題を抱えた人を通じて、共感したり自分を客観視してみる
とは言え本記事には浮気相手との別れを乗り越えるために、閲覧して頂いていることでしょうから具体的な乗り越え方についてもお伝えしていきます。
浮気という事情から、家族や友人にも相談することができずこの問題についてどんどん1人で抱え込み視野が狭くなってしまっている可能性もあります。
そこで提案したいことが同じような状況の人を見つけてみることです。
TwitterやブログなどのSNSでは実は浮気しているけども別れられない辛さを吐露している方が多くいらっしゃいます。
交流することはハードルが高くとも、そういった方の気持ちの内を見て共感することで自分自身の置かれている状況を客観視することにも繋がります。
問題の種類は全く異なりますが心理医療の世界でも、特定の行為をやめられない依存症の人々が自分自身を見つめるために同じ問題を抱えた人同士で気持ちを吐き出す場を設けるという方法が使われています。
同じ浮気の問題を抱えた人のつぶやきを見て辛さを共感したり自分を客観視することは、浮気を辞める勇気や辛さを乗り越える糧になる可能性が大いにあるのではないでしょうか。
自分の人生を見つめ直してみる
問題自体は“浮気相手との別れ“ではあるものの、これをきっかけに自分自身の人生を見つめ直してみることも結果としては辛さを乗り越えることに繋がるかも知れません。
自分はどういう人生を送りたいのか。結婚はしたいのかしなくてもいいのか、どういう30代40代になってどういう仕事をしていきたいのか…
もしかすると自分は本当にやりたいことがあるのに、できていないストレスを恋愛(男性)で発散させているだけの可能性もあります。
そういった自分の心の問題と向き合う時間をこの失恋をきっかけに持ってみるのもおすすめです。
人生の主役はあくまでもあなた自身です。いかなる選択も自分自身で行っていくことができます。
“浮気相手との別れ”ということに対して悲観的になるも、ポジティブに捉えるも自分自身で選ぶことができます。
新しい出会いを見つける
少々乱暴な方法にも思えますが、実は1番辛い気持ちを軽減できる方法なのではないでしょうか。
浮気相手と別れてしまい相手を忘れられない辛い気持ちを拭い去るには、やはり新しい恋をすることが1番の薬でもあるのです。
「男のことは男で忘れる」といった言葉が長年あるように、恋に傷つけられた傷は新しい恋に癒してもらうのが一番です。
別れた直後は彼のことで頭がいっぱいで他の恋なんてと思うかもしれませんが、もし新しい人が出来たときのことを考えてみるときっと新しい恋にまた頭がいっぱいになるのではないでしょうか。
ただし、その相手はまた同じ辛さを味わないため「独身で彼女がいない」ということが絶対条件です。 これは倫理的・道徳的な意味合いではなくあくまでも自分自身を辛さから守るためにもです。
思い出の物を捨てる
別れたあと、辛い気持ちを取り拭えずぼんやりと彼の写真や連絡先をながめていると「もし間違ったふりをして連絡をしてみたらどうなるのかな?」と思ってしまうことはありませんか?
連絡先が残っていると何かあるといつでも連絡できると安心し、完全に忘れることができないものです。
SNSなどで繋がっている場合でも最近どうしているか、なんて探ったり知ることもあるでしょう。
忘れたいのに彼の状況を知ってしまい、気になってしまうなんてこともあるかもしれません。
彼と繋がる可能性がある連絡先やSNSは思い切って削除するほうが良いでしょう。
またプレゼントや思い出の品も「あの時はこうだったな・・」と思いだしてしまうきっかけになってしまうので、思い切って処分することが重要です。 そして思い切って処分してみると意外と心がスッキリするものですし、周りから彼の存在を消すと、自然と思いださなくなります。
浮気のデメリットを考える
浮気というものは自分に特別感を与え良い部分が多いように感じられますが、現実はデメリットも多いのです。
そのデメリットを本当は気付いているのですが、見て見ぬふりをしたり気付かないふりをしている日地が非常に多いのです。
そのデメリットについて考えてみましょう。
浮気相手とは、自分が会いたいと思ったそのタイミングに会うことができません。
ばれないように関係を続けるということが前提であるため、連絡ひとつをとってみても、気軽に連絡を取り合うわけにはいきませんし、あくまでルールを守った付き合いをしなければなりません。
その他にも、相手の誕生日やクリスマスなど、大切なイベントのときはいつも一人になる可能性もあります。
純粋な恋愛をしている恋人にとっては楽しいはずの時間なのに、自分は寂しい時間を過ごしていると思わなければなりません。
また不倫である場合である場合慰謝料等のリスクについてのデメリットも知っておく必要はあります。
またメリット・デメリットを比べる方法を使って浮気を辞める方法はにこちらの記事でご紹介しています。
浮気の最悪の結果を想像する
浮気のデメリットを考えた後は浮気をすることで生じるデメリットについても考えてみましょう。
浮気をすることであなたはきっと悩みを持つことでしょう。
たとえばそこでもし友人に相談してみたところで、友人に軽蔑されるかもしれません。
そう考えると、相手が誰であっても相談出来なくなってしまいます。
それは人として最低なことをしていると、自分でも認識があるからです。
もし話せば信頼する人間関係を失うことになりますし、自分の今ある社会的地位さえも失ってしまうかもしれないのです。
一人で悩みを抱えなければならない上、恋愛しているときに起こる様々な出来事を誰かと共有することができないのです。
自分の辛い気持ちはきちんと相手に伝えるのもあり
「最後くらいいい女で終わりたい」と物分りのいい女性を演じて無理やり気持ちを封じ込めた方もいるのではないでしょうか。
それでも別れたあと辛くて悲しくてどうしようもない場合、相手からどう思われようとみっともない姿を見せようと自分の気持ちを最後にぶつけるのも方法の1つです。
「私は好きなのにあなたのためを思って別れを選んだ」「それでも辛くてしょうがないこの気持ちをどうにかして!」
このような気持ちを相手にぶつけることで心のうちにあった、行き場のない感情が消化されていく場合もあります。
可能性がなくてとも「本当は復縁したい」気持ちを伝えるのもありです。
結果はどうあれ抑え込まずに一度気持ちをきちんと伝えたという事実は、その後の人生での後悔度も大きく変わってくるでしょう。
最終手段は環境を変えてしまうこと
それでも辛い別れを乗り越えられないという方へ…
最終手段は環境を思い切って変えてしまうことです。
例えば浮気相手が同じ職場であるのなら、仕事を変えてみる。近所に住んでいるのであれば、家を変えてみることです。
この方法は力技のため変える時には多くの労力、もしくは費用がかかりますが効果自体は絶大でしょう。
少し現実的でないかもしれませんが、思い切って大人の海外留学に行ってみるのも1つの手です。
辛くて辛くてどうしようもない方にとっては、最大の特効薬になるのではないでしょうか。
辛い別れの先には先には新しい出会いが!?

不倫をして身を裂くような辛い思いをして別れたあと、本当に自分にとって今以上の人の人が現れるのか不安になりますよね。
しかし必ず新しい恋のチャンスは訪れます。その時に冷静に考えたら今の相手は別れた方がいい相手だったと思う可能性も大いにあるのです。
ですがきっとその別れが自分の糧となり、あの時に学んでよかったなと思える恋愛になるでしょう。
心が押しつぶされるような辛い恋愛ではありますが、今の彼が運命の人ではないことが現実です。
浮気をして辛い別れをした後ですので、心が落ち込んでいるかと思いますが、その心が癒えるまで少し時間がかかっても必ず幸せになれると信じて前を向きましょう。
さいごに:瀬戸内寂聴さんが一言
尼さんとして有名な瀬戸内寂聴さんですが、実は出家される前の若い頃に夫の教え子と恋仲に落ち、娘と夫を捨てて家を出たという経験をお持ちです。
その瀬戸内寂聴さんは著書「寂聴 九十七歳の遺言」について下記のように不倫に言及しています。
恋は雷に打たれたようなものであり、不倫も同じであると。
人を愛すると様々な苦しみを味わうことになります。
しかし、そういった苦しみを味わうことがなければ、人間の真の優しさや想像力などの力が表に出てこないはずだと寂聴さんは伝えています。
また真剣な恋愛は百冊の本を読むより人生を豊かにするとし
「情熱に身を任せて不倫でも何でもやってみたらいい。傷ついて別れたって、また誰かを好きになればいい。」
とも語っています。
浮気や不倫を辛い思いをしながら乗り越えようと頑張っているあなたに寂聴さんの言葉はどう響いたでしょうか。